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まだ成長途上で時間をかけて

　市川厩舎長によると、目立って良いところはないが、ダメということもなく、今は成長途上ということでした。背中に筋肉がついていないので、背中や腰がしっかりするのには時間がかかるそうです。もともと馴致が12月と遅かったので、これからどう変わっていくか注目しているとのこと。入厩時期についてはある程度調教が進んでから考えることになるそうです。

５代血統表

タニノギムレット 鹿毛　1999	ブライアンズタイムUSA 黒鹿　1985	Roberto 鹿　1969	Hail to Reason	Turn-to
				Nothirdchance
			Bramalea	Nashua
				Rarelea
		Kelley's Day 鹿　1977	Graustark	Ribot
				Flower Bowl
			Golden Trail	Hasty Road
				Sunny Vale
	タニノクリスタル 栗　1988	クリスタルパレスFR 芦　1974	Caro	Fortino
				Chambord
			Hermieres	Sicambre
				Vielle Pierre
		タニノシーバードUSA 栗　1972	Sea-Bird	Dan Cupid
				Sicalade
			Flaxen	Graustark
				Flavia
メジロバーバラ 栗毛　1997　6勝	ミシルUSA 芦　1988	Miswaki 栗　1978	Mr.Prospector	Raise a Native
				Gold Digger
			Hopespringsetemal	Buckpasser
				Rose Bower
		April Edge 芦　1977	The Axe	Mahmoud
				Blackball
			April Bloom	Bold Lad
				April Gold
	メジロクロヒメ 青鹿　1989　3勝	モガミFR 青鹿　1976	Lyphard	Northern Dancer
				Goofed
			No Luck	Luck Debonair
				No Teasing
		メジロツシマ 栗　1974　2勝、障1勝	バウンティアスGB	Rockefella
				Marie Elizabeth
			メジロアイリス	ヒンドスタンGB
				アサマユリ[7-c]

父馬

タニノギムレット

　8戦5勝。皐月賞3着から、前年のクロフネに続くNHKマイルCからダービーの松国ローテに挑み、NHKマイルCは取りこぼしたものの、ダービーではシンボリクリスエス以下に完勝し、惜敗の雪辱を晴らした。秋は菊花賞へ挑む予定も屈腱炎を発症し引退、翌年から種牡馬となった。代表産駒にウォッカ（ダービー、ジャパンC、安田記念ほか）やヒラボクロイヤル（青葉賞）、スマイルジャック（スプリングS、関屋記念）がいる。JRA2009年リーディングサイヤー第10位。

　東京や新潟での成績が良く、ゆったりした流れから瞬発力勝負の競馬で勝ち星を稼いでいます。早い時期から勝ち星を重ねていますが、ウォッカを除けば、クラシック路線に乗れそうで乗れない馬が多く、それが古馬になって、また勝ち星を加えるというイメージがあります。メジロではラスタバン、レディー、ワーロック、ジェラルドがいますが、タニノギムレット産駒らしく瞬発力が素晴らしいという馬はいないように思います。いわゆる、らしい産駒が出ないということでしょうか。血統構成としては母系にモガミとミスプロ系が入っているメジロジェラルドに非常に似ています。

母馬

メジロバーバラ

　29戦6勝、市川S、HTB賞、潮騒特別。3歳の夏に函館の芝1200Mで4連勝を決めるなど、芝の短距離で結果を残してきました。2005年から繁殖入りし、これまで2頭の産駒を送り出していますが、まだ産駒の勝ち星はありません。メジロマックイーンの牝系であるアサマユリ系を支える一頭。

　まだ産駒は2頭だけでなかなか難しいところですが、バーバラ自身はミシル産駒らしく、瞬発力が足りなくて、短距離での地力勝負やスタミナが生きる小回りの中距離が向いていたように思います。半兄のメジロジャクソン（父サクラバクシンオー）はいいスピードを持っているものの、気性的な問題なのか、踏ん張りが利かない感じで、これは2つ上のメジロデューチン（父メジロベイリー）でも見られました。父がタニノギムレットになって、これまでとは全く違ったタイプの種牡馬なので、これが母系で不足しているところをうまくカバーできれば楽しみ。

兄弟姉妹

No.	生年	写真	馬名	性	毛色	父	成績	所属厩舎
1	2006年		メジロデューチン Mejiro Duchin	牡	栃栗毛	メジロベイリー 〔サンデーサイレンス系〕	10戦0勝。	高橋　裕 （美浦）
2	2007年		メジロジャクソン Mejiro Jackson	牡	鹿毛	サクラバクシンオー 〔テスコボーイ系〕	5戦0勝、現役。デビュー戦で3着好走も成績上がらず。	高橋　裕 （美浦）
3	2008年		メジロセンゲン Mejiro Sengen	牡	黒鹿毛	タニノギムレット 〔ロベルト系〕	本馬。	高橋　裕 （美浦）
4	2009年			牡	栗毛	ダイワメジャー 〔サンデーサイレンス系〕

高橋裕厩舎（美浦）

　メジロの関東主戦厩舎の一つ。メジロスティード、メジロトンキニーズとメジロでは重賞勝ちにあと少しという馬が多かったが、トキオエクセレントやスキップジャックなどの重賞勝ち馬も出している。柴山雄一騎手、吉田豊騎手、勝浦正樹騎手の起用が目立つが、満遍なくいろいろな騎手を起用している。ただ、メジロに限ってはほぼ吉田豊騎手が起用されている。

年	出走数	1着	2着	3着	4着	5着	着外	勝率	リーディング	メジロ成績	メジロ勝率
2009年	258	11	18	15	20	14	180	.043	-位	0-0-2-0-1-8	.000
2008年	256	15	19	22	19	14	167	.059	-位	0-0-1-1-0-17	.000
2007年	243	16	21	15	10	20	161	.066	91位	1-0-1-1-2-21	.038
2006年	251	12	25	15	12	12	175	.048	-位	0-2-1-1-0-12	.000
2005年	250	16	18	16	10	19	171	.064	96位	6-4-0-0-2-16	.214

馬名の由来

　群馬県の山、浅間山（アサマヤマ、センゲンヤマ）より。日本各地に浅間山と呼ばれる山があり、そこでは富士山浅間信仰があったと言われています。