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脚元に不安があり様子を見ながらじっくり

　市川厩舎長によると、種子骨が悪く、馴致が終わったあとも調教ができない状況だったそうですが、最近は並足をはじめて、ゆっくりと進めているそうです。無理する必要もないので、今年の暮れくらいのつもりで仕上げていきたいそうです。また、こういった事情もあり、先の函館競馬場での産地馬体検査は見送られたそうです。

５代血統表

ホワイトマズルGB 鹿毛　1990	Dancing Brave 鹿　1983	Lyphard 鹿　1969	Northern Dancer	Nearctic
				Natalma
			Goofed	Court Martial
				Barra
		Navajo Princess 鹿　1974	Drone	Sir Gaylord
				Cap and Bells
			Olmec	Pago Pago
				Chocolate Beau
	Fair of the Furze 鹿　1982	Ela-Mana-Mou 栗　1976	Pitcaim	Petingo
				Border Bounty
			Rose Bertin	High Hat
				Wide Awake
		Autocratic 鹿　1974	Tyrant	Bold Ruler
				Anadem
			Flight Table	Round Table
				Fleet Flight
ドリームホリデー 鹿毛　1997	トニービンIRE 鹿　1983	Kampala 黒鹿　1976	Kalamoun	Zeddaan
				Khairunissa
			State Pension	Only For Life
				Lorelei
		Severn Bridge 栗　1965	Hornbeam	Hyperion
				Thicket
			Priddy Fair	Preciptic
				Campanette
	アメリカンテースト 栗　1990	ノーザンテーストCAN 栗　1971	Northern Dancer	Nearctic
				Natalma
			Lady Victoria	Victoria Park
				Lady Angela
		アメリカンフィーリングUSA 青鹿　1984	Secretariat	Bold Ruler
				Somethingroyal
			Icy Pop	Icecapade
				Calaki[7-c]

父馬

ホワイトマズルGB

　イギリス、イタリア、フランスなどで17戦6勝。イタリアダービー1着、キングジョージ、凱旋門で古馬を相手に2着と好走した。翌年は、ドーヴィル大賞典を勝って、武豊とともに凱旋門賞に挑んだが6着に敗れた。1995年から日本で種牡馬として供用されると、スマイルトゥモロー（オークス）、イングランディーレ（天皇賞（春））、アサクサキングス（菊花賞）、シャドウゲイト（シンガポール航空国際C）など中長距離で活躍する産駒を送り出している。2009年JRAリーディングサイヤー第24位。

　代表産駒からもわかるように中長距離で走る傾向が強いが、牝馬に限ってはマイル前後でも通用する。ただ、牡馬は典型的なパワータイプも見られて、決め手勝負では苦しく、スタミナ勝負となるようなタフなレースが向く。どちらかというと晩成タイプだが、上で活躍するような馬は早い時期から勝ち星を重ねる力を持っており、一概には言い切れない。メジロではほとんどが牝馬で勝ち星をあげたのは3歳のメジロジェニファーが初めてと余り相性は良くない。本馬は初めての牡馬なので、ホワイトマズル産駒らしい走りを期待したい。

母馬

ドリームホリデー

　ノーザンファームから導入した繁殖牝馬。現役時代は21戦2勝、地方1勝。引退後はメジロ牧場で繁殖となり、2009年に2番仔であるメジロホリデイが産駒として初勝利を上げ、今年、半兄のメジロフランクリンも1勝をあげた。本馬は4番仔。2008年に用途変更され、本馬が最後の産駒となる。

　ホリデイ、フランクリンと2頭だけで傾向は難しいところだが、今のところ種牡馬の傾向をそのまま出している感じで、ホリデイが道悪で勝ち上がったというのもいい例であろう。父がホワイトマズルに変わって、兄姉と全く違う産駒が出そうな気がするが、むしろその方が母父トニービンの血が生きるのではと、密かに期待している。

兄弟姉妹

No.	生年	写真	馬名	性	毛色	父	成績	所属厩舎
	2004年		流産			メジロブライト 〔ノーザンテースト系〕
1	2005年		アニバーサリー	牝	鹿毛	メジロブライト 〔ノーザンテースト系〕	2戦0勝、地方競馬。	奥平雅士 （美浦）
2	2006年		メジロホリデイ Mejiro Holiday	牝	栗毛	フレンチデピュティUSA 〔ヴァイスリージェント系〕	10戦1勝、現役。未勝利勝ち後から休養がちとなり順調に使えない状況にある。	奥平雅士 （美浦）
3	2007年		メジロフランクリン Mejiro Franklin	牡	鹿毛	ティンバーカントリーUSA 〔ミスタープロスペクター系〕	4戦1勝、現役。	奥平雅士 （美浦）
4	2008年		メジロビゼン Mejiro Bizen	牡	黒鹿毛	ホワイトマズルGB 〔リファール系〕	本馬。宮本博厩舎に入厩予定。	未登録

宮本博厩舎（栗東）

　関西の実績十分の新鋭調教師。中尾謙太郎厩舎の調教助手から2003年に調教師に転身し、翌年から栗東で開業。順調に勝ち星を重ねていくと、2008年にはデグラーティアで小倉2歳Sを勝ち、重賞初勝利を飾りました。2007年からメジロの馬が入るようになりましたが、めぐり合せが悪いのか未だに出走がない状況です。

年	出走数	1着	2着	3着	4着	5着	着外	勝率	リーディング	メジロ成績	メジロ勝率
2009年	278	29	18	26	35	39	131	.104	25位	0-0-0-0-0-0	.000
2008年	275	24	32	18	29	23	149	.087	40位	0-0-0-0-0-0	.000
2007年	252	26	24	23	14	23	142	.103	34位	0-0-0-0-0-0	.000
2006年	218	17	21	18	17	17	128	.078	77位	0-0-0-0-0-0	.000
2005年	150	15	9	9	13	9	95	.100	-位	0-0-0-0-0-0	.000

馬名の由来

　栃木県の山、備前楯山（ビゼンタテヤマ）より。栃木県の足尾にある山に備前（今の岡山県）という名前がついたのは、備前出身の二人がこの山で銅鉱石を発見したことに由来するそうです。